森林エコシステム分野 森林生態学研究室
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森の物質循環を理解しよう
土壌は森を支える大事な基盤です。土壌で起こっていること、枯死した植物が分解者によって分解され、放出された栄養塩がまた植物に吸収されて成長するという、「物質循環」という営みが森の存続を支えています。森をどのように維持し管理していくかは私たちにとって大事な問題です。森は複雑で多様です。そんな森を扱うためには、森を支えるプレーヤーについて理解し、物質循環に関わる知見を深めつづけることが大事です。たくさんの生き物の名前や特徴や働き、時には利用方法を知り、たくさんの森を見るという経験を積んでください。日本や世界の森の将来は皆さんの力にかかっています。
研究1
温暖化が森林生態系に及ぼす影響の解明
地球温暖化が進行する中、森林生態系への影響は深刻な課題となっています。私は、特に日本のブナ林を対象に、温暖化が樹木の成長や微生物による有機物分解にどのような影響を与えるかを研究しています。これまでの研究では、気温上昇が落葉や倒木の分解速度を加速させ、土壌中の炭素循環に変化をもたらすことが示唆されています。これらの成果は、将来の森林管理や温暖化対策において重要な指針となるでしょう。
研究2
積雪減少が有機物分解速度へ及ぼす影響の解明
近年、積雪量の減少が報告されており、これが森林の有機物分解プロセスに与える影響が懸念されています。私は、積雪の減少が落葉や倒木の分解速度、さらには微生物群集の構成にどのように影響するかを調査しています。研究の結果、積雪が断熱材として機能し、土壌温度を安定させることで微生物の活動を維持していることが明らかになりました。積雪の減少により、土壌温度の変動が大きくなり、微生物の活動が低下し、有機物の分解が遅延する可能性が示されています。この研究は、気候変動が森林の物質循環に及ぼす影響を理解する上で重要な知見を提供しています。