~森をはかる~
森林サービス分野
世界中で森林破壊が問題になっています。森林破壊は、森林面積の減少だけでなく、そこに住む動植物の生態系や人間生活にも影響を及ぼします。最新の技術を駆使した衛星観測や地上観測で森林の破壊や劣化を捉え、気候変動や地球温暖化について考えましょう。

森林共生学研究室
吉村 充則(教授)(Researchmap)
【専門分野】
森林資源を守り、保全するために「リモートセンシング技術」を用いて森林を研究しています。
キーワード:リモートセンシング、GIS
【主な担当科目】
森林リモートセンシング、森林GIS、夏季演習林実習
【主な研究分野】
空間情報学の森林科学への貢献を大きなテーマとして掲げ、リモートセンシングや航空測量、レーザ技術、GISなどの空間情報学の計測手法・解析手法を駆使して森を「はかる」研究を行っています。
【これから研究室を選ぶみなさんへ】
私たちは環境を守り、農業の効率化や社会基盤の安全性を高め、持続可能な未来を築いていかなければなりません。私たちの取り組んでいる空間情報学やリモートセンシング技術を駆使した研究は、人々の生活の質の向上や災害への備えに直接的に寄与し、より良い社会を実現するための基盤となるものです。そして、環境や農業、そして社会基盤の分野におけるさまざまな課題を解決することを目指しています。
【研究内容の紹介】
〜研究テーマ①〜
環境・農学分野の課題解決
・環境保護と農業の効率化は、私たちの生活の質を向上させるために欠かせないテーマです。私たちの研究では、リモートセンシング技術を使って、土地利用や土地被覆を宇宙からリアルタイムで監視しています。これにより、農地の肥沃度を正確に把握し、必要な施肥や灌漑のタイミングを科学的に決定することができます。こうした技術により、農業生産性を高めるだけでなく、無駄な資源の使用を減らし、環境負荷を軽減することができます。
・また、生態系の監視に関しても、リモートセンシングを使って森林や湿地などの自然環境を監視し、生物多様性の保全や気候変動への対応を強化しています。森林の健康状態を遠隔からチェックすることで、違法伐採や森林火災の早期発見が可能となり、自然災害のリスクを減らすことができます。
〜研究テーマ②〜
社会基盤(農業・土木・建築・防災)への応用
・社会基盤の整備も私たちの生活に直結する重要な分野です。例えば、土木工事や建築設計において、正確な地形データが求められます。空間情報学を用いることで、地形を詳細に解析し、安全で効率的な建設計画を立てることができます。これにより、災害に強い社会基盤を作り上げ、都市の発展とともに安全を確保することが可能になります。
・さらに、防災分野では、リモートセンシング技術が非常に役立ちます。例えば、洪水や土砂災害のリスクが高い地域を事前に特定し、災害予測や避難計画に役立つデータを提供できます。これにより、災害発生前に適切な対策を講じることができ、被害を最小限に抑えることが可能になります。
〜研究テーマ③〜
持続可能な社会を支える技術
【植物と微生物の千年契約を解読せよ】
・空間情報学やリモートセンシングは、私たちの生活に密接に関連しています。これらの技術を活用することで、エネルギー効率の良い農業や、環境保護と社会基盤の調和を実現し、持続可能な社会を構築するための重要なツールとなります。
・例えば、災害後の復旧活動にも役立ちます。洪水や地震などの自然災害が発生した際、空間情報技術を使って被害状況を迅速に把握し、効率的に復旧作業を進めることができます。リモートセンシングにより、被害の大きさや範囲を正確に測定できるため、復旧にかかる時間やコストを大幅に削減できます。
これらの研究を進めることで、私たちは環境を守りつつ、農業の効率化や社会基盤の安全性を高め、持続可能な未来を築いていくことができます。
私たちの研究は、人々の生活の質の向上や災害への備えに直接的に寄与し、より良い社会を実現するための基盤となるのです。