演習林におけるフィールドワーク

日本大学生物資源科学部付属演習林は、森林資源科学科の実習教育と研究フィールドとして全国4ヶ所に設置されています。
北から、亜寒帯の八雲(北海道)、冷温帯の水上(群馬県)、温暖帯の君津(千葉県)、都市環境保全林の藤沢演習林(神奈川県)と、我が国の気候帯分布に沿って全国各地に設けられており、その総面積は2600ヘクタールに達し、私立大学の中でも最大級の規模を誇っています。
各演習林は、地況、気候などの立地条件や植生などが異なるそれぞれの特徴をもっており、これらの立地の特性を活かした基礎的・応用的実験・研究が行われているだけでなく、学生の実験・実習の貴重なフィールドとしても活用されています。
【藤沢演習林(湘南キャンパス)】
キャンパス内にすぐ調査が実施できる森林環境が整備されています。卒業研究、森林基礎実習、キノコの栽培実験をはじめ、里山・雑木林の保護の研究が進められています。
【水上演習林】
ブナ、ナラなど主とする冷温帯の森林が中心のフィールドワークを行います。冷温帯に位置する面積約150 haの演習林で、ブナ、ナラなどを主体とした50~60年生の二次林で構成されています。降雪・雨量・風力観測点や動物の定点観測機などが設置され、造林学や森林計測等の実習をはじめ生物多様性や森林環境測定の調査・研究等で利用されています。
【八雲演習林】
広大なエゾマツ・トドマツの針葉樹人工林の育成や広葉樹天然林の保護が行われ、演習林では野生動物生態調査、CO2循環などの地球環境の観測、昆虫の分布・分類やブナ原生林の保護の教育・研究が行われています。

演習林を利用するには?
演習林の利用には、「利用申請」が必要です。
学科事務室(10号館4階)または演習林事務室(森林科学研究棟)までご連絡ください。